1999 MARCH
NO.281
KYOTO MEDIA STATION

特集

インターネット
通販・情報発信“奮闘”交流会 開催

発表内容要旨

幅広い層からのアクセスに期待して
ページ変更にチャレンジ!

新京極商店街振興組合 総務委員会 委員長 久世 芳弘 氏
副委員長 蕭 明彦 氏

URL http://www.joho-kyoto.or.jp/〜kyogoku/

 平成7年、京都産業情報センターのバーチャルショッピングモール京都に商店街として参加したことをきっかけに、ホームページづくりを始めました。組合員130店舗のうち、当時の参加店はたった7軒。現在でも12軒と数はあまり増えてはいませんが、内容は平成9年3月に全面的にリニューアルし、情報量をよりパワーアップしています。
 新着案内コーナーでは商店街のイベントや個店の新商品情報などをまとめて掲載。昨年4月には新京極の歴史のページをつくり、平成8年に振興組合設立10周年を記念してつくったショッピング袋をそのまま載せるなど、あるものは何でも活用しています。
 ホームページに対するご意見をメールで受け付けているのですが、ファクスや電話でお問い合わせがほとんど。個店の通販でも本当にメールが活用できている方は少なく、最も熱心に取り組んでおられるお店でも、メールでの注文は月に平均2、3回だとお聞きします。
 また、昨年には立命館大学政策科学部の三上助教授のゼミとの共同プロジェクトで、学生さんの目から見た新京極についてのページをつくっていただくなど、連携やリンクの輪を今後もどんどん広げていくつもりです。寺社仏閣などの観光資源と連携したページを設けるとか、映画の興行情報とリンクさせるとか。若い方向けには、六角広場という公園で演奏しているバンドの音楽を聴けるようにしたいし、海外向けに英語のページも増やしたい。そのためにも、事務局内のサポート体制を充実させなければと思います。組合員さんによってインターネットへの関心度はバラバラで、業種的な違いもあるので内部教育は特に行っていませんが、参加店募集などを見直す時期かなとは思っています。
 現在、ホームページは商店街内の方に作成してもらっています。写真があればそれを載せてもらい、なければこちらがデジタルカメラで写して対応。これもゆくゆくは事務局で行い、その収入をイベント費などに充てたいと思っています。


情報リテラシーの向上と
ネット通販の実現をめざして

城陽商工会議所 日高 良幸 氏
URL http://www.kyo.or.jp/joyo/

  京都府内の8商工会議所のうち、5つの商工会議所がホームページを立ち上げています。その中で、私どものページは手づくりの持ち味を生かし、地域密着型の情報発信を心がけています。
 主な情報発信の内容は、融資相談や金融相談のPRをはじめ、簿記やワープロ検定の日程告知など。動くイラストなどで楽しく見せるよう工夫し、会議所のイベントやセミナーの情報も載せています。メールでも参加申し込みができるのですが、利用は1セミナーで1〜2人程度というのが現状。ただし、プレゼントコーナーを設けた時には毎回約500名の応募がありました。
 会員さんのページは1企業1ページに限定して設けており、掲載は無料、作成は有料です。現在の参加数は12〜13社で、内容は会員さんの自主規制におまかせしています。また、メールの受発信の登録も受け付けており、新商品のPRなどが登録できます。
 現在は商工会議所のイントラネットを構築するべく、内部情報発信にも力を入れています。例えば、規則・例規書などはネット上に載せてみんなで共有する。紙を差し替える手間をなくし、画面を見れば商工会議所のすべてが分かるという状態をめざしています。
 一番の問題は、やはり情報の陳腐化。全職員を対象にホームページづくりの講習会を行ったこともあるのですが、更新・発信は1〜2人の職員に頼っているのが現状です。常に新鮮な情報を発信するのがホームページの基本ですから、本来は業務の各担当者が担当部署の情報を更新するのがベストではないかと思っています。 そして、今後はやはりインターネット通販をやっていきたい。静岡県三島商工会議所などでは、商工会議所が販売元としてお客さまからの問い合わせやクレームなどに対応し、会員企業が製造元として代金の回収や商品発送を担当しておられるようです。私も、平成11年度中には、京都府の商工会議所連合会でサンプル的にでも発信できればと考えています。
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